「10歳の誕生日に初舞台に立ち、90歳現役で生涯を終えるまで、80年の音楽人生を振り返って」
今年2月1日に自宅で亡くなられる前日まで音楽と共にいたボッセ氏とのお別れの会。
神戸文化ホール大ホールにはほぼ満員の人々が集まっている。
神戸市混声合唱団による「メンデルスゾーン 詩篇第42番から」追悼の演奏が始まり、
神戸市室内合奏団による「ハイドン 十字架上のキリストの最後の7つの言葉」
終わりにバッハ マタイ受難曲 BWV.244より、
第62曲コラール「いつの日か私が逝かねばならぬとき」
いずれも端正な、心のこもった演奏で会場中静かに聴き入る。
最後に、いつもそばで付き添っていた美智子夫人の言葉は、
しみじと、しかし凛として美しく。
ここまで音楽人生を全う出来るのは何という幸せだろう・・・
心からご冥福をお祈りします。