2014/10/29

マツモトヨーコさん

イラストや絵画、版画の作家、マツモトヨーコさんとのおつき合いは実に長い。
京都市立芸術大学で学ぶ友人の後輩として紹介されたのが始めだったような。
ある日、彼女にさらさらと描いてもらったSTUDIO73の建物全体の絵〜今もSTUDIO73のホームページの冒頭にあるピンクの絵。ずっと長い間使わせてもらっている。

京都で彼女が暮らしたのは実は私の父の実家、おばあちゃんが暮らしていた町屋。
リトグラフ制作のための大きくて重い機械を玄関横の部屋に置き、そこで作家生活を送っていた。
その京都でのさまざまな面白い出会いが一冊の本になっていて、おばあちゃんの家も載っている。私の大好きなおばあちゃん、きっとあの世で大喜びしたに違いない。

「偏愛京都」小学館


現在は東京で大活躍のマツモトヨーコさんが時々関西で個展を開かれる度に作品を見せてもらってきたが、今回は 「マツモトヨーコ アートマルシェ」と題してかつての作品で展示する機会の少なかったものや、関西では未発表のもの、絵画、版画とりまぜていろいろなものをが並ぶ、とても楽しい展覧会だ。
初日にお邪魔して、ついつい昔の話しなど夢中になって、写真を撮るのを忘れてしまった・・・

 11月2日まで
ギャラリーモーニング(京都市東山区中之町207)



 

2014/10/25

河野甲の革造形の世界

幼い頃、お寺や神社で虫とりを楽しんだという河野甲さんのいきものの世界。
「獣貝草虫の博物誌」

革という生命(いのち)の副産物を使って、
再び生命(いきもの)の形を作る。
そしてそれらをポエジーの空間に住まわせることが、
私の願わくばの試みです。(河野甲)



2014年11月1日〜11月16日 若王子倶楽部左右(京都市左京区若王子町15)
2014年11月10日〜11月16日 法然院(京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30)

2014/10/23

GAIA QUATROのこと

10月17日の西宮北口でのコンサートに行く。
裏方のお手伝いで、リハーサルに立ち会う。
どんどん進化していくGAIA〜伸びやかな音、独特なリズム感、そして何より楽しさにゾクゾクしつつ・・・




会場でのみの限定で発売されていた今年のツアーで録音したというCD-R。
さらに録音を重ねて、4枚目のアルバムを制作するとか、楽しみ! 






2014/10/10

ほととぎす

ベランダで咲き誇る山野草、ほととぎす。
凛として、それでいて可憐な姿が美しい。
花言葉は「秘めたおもい」だとか。




重森三果さんから

美しい案内が届いた。
新内志賀の弾き語りを堪能できる演奏会。




重森三果さんは江戸浄瑠璃新内節研進派の家元、新内志賀を襲名されてから
毎年、「新内志賀の会」を開催されている。
二人一組で街を歩きながら演奏し、客に呼ばれると座敷に上がり演奏する「新内流し」と知られているが、
三味線と語りの粋な節回しは実に色っぽく、人の心の襞に触れる魅力に溢れている。




長倉洋海 写真展

写真家 長倉洋海さんの写真展「その先の世界へ」
大阪は梅田キャノンギャラリーにて10月9日〜15日(日・祝休館)
 


長倉洋海さんの写真を撮られるその目線の優しさにいつも心打たれる。




2014/10/06

STUDIO73アーカイブvol.75 森悠子ヴァイオリンコンサート

<vol.75>
1988.7.29
森悠子ヴァイオリンコンサート〜モーツアルト・ソナタを集めて

当時ヨーロッパで活躍されていたヴァイオリニスト森悠子さんが生まれ育った街、
高槻で地元の皆さまに聴いていただきたいと開かれたコンサート。
めてお目に掛かったが、森悠子さんのヴァイオリンの伸びやかな音色に瞬く間に魅了された。
何て生き生きとしたモーツァルトだろう!




ピアノの黒田珠世さんとのリハーサル風景




そして終演後、お母様と



STUDIO73アーカイブvol.76 加古隆Piano solo concert

<vol.76>
1988.9.18
加古隆Piano solo concert




加古隆さんが初めてSTUDIO73にやって来られた日。

プログラムはピアノ曲集「クレー〜いにしえの響き」より
1.秋を告げる使者
2.さえずり機械
3.雪の前
4.冬の山
5.大通りと脇道
6.いにしえの響き

STUDIO73のピアノ、GROTRIANに加古さんの指がそっと乗った瞬間、
素晴らしい響きが広がる。
誰もが息をのむ美しさ・・・




加古隆さん

台風が接近するかもしれないという日曜の午後、デビュー40周年を記念するソロ・コンサートをいずみホールにて聴く。
 「クレーと北斎を弾く」というタイトルに強く惹かれて〜

パウル・クレーの絵からインスピレーションを得て作曲されたピアノ曲集「KLEE」の中からの数曲。
ひとつひとつの絵からイメージが浮かび上がり、躍動する感覚に囚われ
ピアノの詩人と言われる加古隆さんの音に包まれる幸せな時間。