2015/05/19

春宵

5月29日に演奏される北インド古典音楽のタイトルは「春宵」。
もう夏に近いのに、どうして「春」なのだろう〜と漠然と思っていたが、
このタイトルを考えたシタール奏者の井上憲司さんが、
「この頃は気温が高くなってきて、ようやくコルカタの春のムードになってきた」
と最近話されるのを聞いて、
ああ〜そうか、北インド古典音楽は演奏する季節や気温や時間をとても大切にする音楽。
どんなラーガを演奏するかを選ぶのは、
インドでの季節や気温の体感を基準にされるのだなあと改めて知り、はっとした。

日本とインドは同じ季節ではないが、 
奏でられる音楽は私たちにその空気感を味わわせてくれる。