今週末13日にSTUDIO73で開催する北インド古典音楽のシタール奏者、井上憲司さんのブログに
この日演奏するラーガ(楽曲)についての記述あり。
「季節のラーガの中で春のラーガは弾くタイミングが微妙で難しく悩む。
毎年弾くタイミングを逸するのは「Tilak Kamod」や「Bahar」などの私にとって花をイメージさせるムードのラーガ。
日本では桜が咲いてから草花が綺麗に咲いていく。
桜が咲くと無条件に春が訪れたと感じられるが、春のラーガを弾くにはまだあまりにも寒い。
インドの春は日本の夏に近いので初夏がタイミングとしては最も適しているように感じられる。
インドでは草花が咲き乱れたあとで夏に向かって樹々の花が咲いていく。
しかし昨今のように爆弾低気圧が猛威を奮うと雨季のラーガのムードが頭を擡げて来る。
今年は「Tilak Kamod」を練習してきたが、先月の音金さんでのライブではあまりにも寒くて当日ラーガを変えた。
今週末のStudio73ライブで弾けるだろうか?」
演奏する日の天候、気温がその日のムードを決定付けるとは・・・
インド音楽の奥深さを感じる。
しかし、直前に曲目が決まるなんて、演奏前にすでにスリリング!