31年前、STUDIO73の前身、小ホール「ドン・キホーテ」をオープンさせた当時、
全く経験のない私たちにコンサートを主催するということはどういうことかを1年間のシリーズで示して下さった声楽家、浦山弘三先生。
シリーズは『音楽は世界をめぐる』というテーマで何と11回も続きました。
コンサートを共に企画し、準備し、開催することで私たちにさまざまなことを教えて下さったのです。
その後、今度は私たちの企画で「浦山弘三の選ぶ日本の歌をリクエストで楽しむ会」というとても楽しいシリーズを4回開催しました。
当日来られたお客様からのリクエストに応えてプログラムを組むという大胆なものでした。
浦山先生が大変楽しげに歌い、話される姿を今もよく覚えています。
亡くなられて1年半が経ちました。
昨日、「浦山弘三先生追悼演奏会」が大阪・いずみホールにて、
そして引き続いてホテルニューオータニにて「恩師浦山弘三先生を語る会」が開かれました。
どの人の心にも浦山弘三先生を偲ぶ想いがあることをしみじみ感じた、あたたかい集いでした。
最後に浦山先生ご夫人とご子息によるピアノ伴奏で「ふるさと」をみんなで歌いました。